赤盤・青盤企画② ROXY MUSICの巻(前編)








ビートルズの「赤盤」「青盤」に対抗して、そのアーティストの既存のベスト盤を
「赤盤」とし、そのベスト盤に未収録の隠れた名曲の中から、OASI-Zが選んだ
『裏ベスト』を「青盤」として、その「青盤」を作ってみよう、という企画の第二弾は
ロキシー・ミュージックです。
前編の今日は1stアルバム~4thアルバム(1曲だけ5thアルバム)からの曲を
集めたSide-Aです。
因みに「赤盤」は、『Bryan Ferry&Roxy Music/Street Life 20Greatest Hits』
というベストアルバムです。
【赤盤】20 GREATEST HITS Side-A
1.Virginia Plain
2.A Hard Rain's A-Gonna Fall
3.Pyjamarama
4.Do The Strand
5.These Foolish Things
6.Street Life
7.Let's Stick Together
8.Smoke Gets In Your Eyes
9.Love Is The Drug
10.Sign Of The Times
【青盤】ROXY MUSIC Side-A
1.Re-Make Re-Model/Roxy Music
2.Chance Meeting/Roxy Music
3.Editions of You/For Your Pleasure
4.Amazona/Stranded
5.Mother Of Pearl/Stranded
6.A Song For Europe/Stranded
7.Three And Nine/Country Life
8.All I Want Is You/Country Life
9.Out Of The Blue/Country Life
10.Both Ends Burning/Siren

1~2曲目は1stアルバム『Roxy Music』から2曲を選曲。
ブライアン・イーノが在籍していた「グラム・ロック」と言われていた時期で、
クールでモダンでアヴァンギャルド、プログレッシヴでスタイリッシュな実験的
ポップは、後のニュー・ウェーヴの先駆的な存在になりました。
ただ、この時期の不安定なヴォーカルと楽器の乱調なアンサンブルは、聴く
人によっては非常に居心地の悪い、不快感を覚えるかもしれません。
余談ですが、グレッグ・レイクが抜けたキング・クリムゾンの新ヴォーカリストを
選ぶオーディションに、ブライアン・フェリーが姿を見せたものの、ロバート・
フリップとピート・シンフィールドが、「クリムゾンに彼の声は合わない」と、
採用を見送ったとの事です(苦笑)。(因みに、採用されたのはボズ・バレル)
Re-Make Re-Model
Editions of You
3曲目は、2ndアルバム『For Your Pleasure』から「Editions of You」です。
この曲は、OASI-Z所有の初期のアナログ・ベスト盤には収録されているの
ですが、この『Street Life 20Greatest Hits』では、残念ながらカットされて
しまいましたので、『青盤』にエントリーしました。
音楽的にはアマチュアに近い「寄り合い所帯」的なバンドとしてデビュー
した彼等ですが、この2ndで飛躍的に音楽的進歩を遂げた感があります。
この「Editions of You」はイーノの狂気のキーボード・プレイが炸裂する
アバンギャルド・ポップなナンバー。
因みにジャケット写真の女性は、アマンダ・レアという性転換美女。
Mother Of Pearl
3rdの『Stranded』で、イーノに替わって、元カーヴド・エアのエディ・ジョブソンが
加入。ジョブソンの楽器演奏力によって、素人バンドのアンサンブルも際立って
向上。またバンドのイニシアティブは、ここで完全にブライアン・フェリーが握る
事になりました。
サックス、ヴァイオリンといったジャズやプログレを意識させる楽器に、叙情的な
メロディとポップな要素を取り入れたロキシーの真骨頂と言える音楽スタイルは、
この時期に成熟を加速させたと言えるでしょう。
特に5曲目「マザー・オブ・パール」~6曲目「ヨーロッパ哀歌」への流れは実に
感動的。実際のアルバムではこの2曲の曲順は逆なのですが、この流れも
いいですね~。

4thアルバム『Country Life』は、ジャケットばかりに注目が集まりがちですが、
内容としても前作から加入したエディ・ジョブソンのヴァイオリンが随所に光る
作品。前衛的な部分が徐々に薄れ、キャッチーなメロディとポップな楽曲が
アルバムを支配しています。
特に、後に発表されるライヴ・アルバム『VIVA!』のオープニングを飾る9曲目
の「アウト・オブ・ブルー」の疾走感と、スリリングな展開は見事!。
このアルバムが発売された頃、私は中学1年生。ロキシーのこのアルバムを
買いたくても、さすがにこのアルバム・ジャケットでは、レジに差し出す勇気が
ありませんでした(笑)。
因みに、日本では右の女性が、アメリカでは左の女性が問題になり、ジャケット
写真に修正が加えられて発売。私が大人(大学生)になって購入したこのLPの
米盤では、ジャケットから二人の女性は完全にかき消され、背景の草むらだけ
の味気ないものでした。
でも、この右側の女性の肩幅の広さは、どう見ても オ・ト・コ?。
思わず「ラヴ注入♪」されちゃいそうですね(爆)。
Out Of The Blue
年末の忘年会続きで風邪を引き、更に仕事の忙しさに飲み込まれそう(笑)
でしたが、なんとか音楽ネタを更新する事が出来ました。
でも、後編はいつアップ出来るのかな~。
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