
もしかすると今週の土曜日(11月24日)、
アルビレックス新潟と共に
過ごした9年間に及ぶ夢の時間が、終わりを告げるのかもしれません。
思い起こせば
2003年11月23日、氷雨が降る極寒のコンディションの
中で、今シーズン当初指揮を執った元アルビで、元日本代表
黒崎久志を擁する大宮アルディージャを相手に、
「気合の丸刈り」で臨んだアルビ
戦士は、J2シーズン最終戦となる この試合でFW
上野優作が前半10分
に上げた先取点を最後まで守り抜き、J1昇格と共に歓喜の優勝を遂げた
のです。
特にあの時の状況は、アルビは勝った時点で
「J1昇格決定」、更に
3位の川崎が1位の広島に勝った事で、
「J2優勝」も手に入れる事が
出来たのです。(上位3チームにJ1昇格のチャンス有りの大混戦)
4万2,000人を超えたサポーターは、誰ひとり帰る者も無く勝利の美酒に
酔いしれながら、寒さの中でも湯気が出るくらい高揚した気分の中で
待っていると、
「広島敗れ、アルビ優勝!」の場内アナウンス。
同時にビッグスワンに流れた
Queenの
「We Are The Champions」に
OASI-Zは、熱いものが頬を伝うのを、抑える事が出来ませんでした。
あの瞬間から
アルビレックス新潟には、ずーと素晴らしい
「夢」を
見させてもらって来たのです。
トム・ヴァーレインが、
テレヴィジョンを解散して発表した、ソロ第2弾
となる
「Dreamtime(邦題:夢時間)」 を聴いていると、アルビの事を
思い出さずにはいられません。
ヨレヨレで、フラフラした不安定なトムのヴォーカルを、硬質で緊張感に
満ち溢れたギターがしっかり支えているそのサウンドは、タレント選手の
居ない弱小チームが毎年ヨレヨレになりながらも、
ハード・ワークだけで
なんとかJ1残留してきた、アルビの姿と被ります。
Without a Word / Tom Verlaine2003年11月23日から9年間という長い時間、新潟県民に
「Dreamtime
(夢時間)」 を与えてくれた
アルビレックス新潟。
もう少し夢から覚めたくないので、今週の土曜日(11月24日)が、ずーと
来ないで欲しいと願う、OASI-Zなのです。