3~4月のNew Discから 第一夜





【今日の5曲】 ~テーマ『New Disc特集(2010年3月~4月)①』~
1.イッツ・ワーキング/MGMT・・・Congratulations
2.ゴー・ドゥー/ヨンシー・・・Go
気が付いたら5月も半ばになりました。
ニューディスクの方もここに来て、年間ベスト10に入ってきそうな素晴らしい
アルバムが、次々と発表されています。
そこで「今日の5曲」は、今年3月~4月に発表されたOASI-Z注目のアルバム
からピック・アップさせていただきました。

先ず1曲目は、MGMTの2ndアルバム『コングラチュレイションズ』から
オープニング・ナンバーの「イッツ・ワーキング」です。
このギターとコーラスは、ビーチ・ボーイズか、はたまたベンチャーズか?
何でもテーマは「サーフ・ロック」だそうで、ジャケットも猫が波に呑み込まれ
そうなイラストになっております。
1stの『オラキュラー・スペクタキュラー』は、「Kids」「Time to Pretend」といった
必殺アンセムがあったものの、音が不安定で曲の出来・不出来に落差があった
為に、個人的にはそれほど聴き込んだアルバムでは無かったのですが、この
2ndはその部分が解消されて、飛躍的な進化を遂げた感が有ります。
「イッツ・ワーキング」「ブライアン・イーノ」(笑)といった、フックが効いた
ポップ・ナンバーがあるかと思えば、12分を超える大曲「シベリアン・ブレイクス」は
プログレ・サイケと言うべき、4曲をつなぎ合わせた大変な意欲作であります。
そして、感動的なラスト・ナンバーの「コングラチュレイションズ」まで、無駄な
ものを一切省いた素晴らしい傑作だと思います。

2曲目は、シガー・ロスのフロント・マンであるヨンシーのソロ・アルバム『Go』から
「ゴー・ドゥー」です。
この曲はアルバムのオープニング・ナンバーなのですが、シガー・ロスの
イメージから遠くかけ離れたアッパーな開放感と高揚感に驚かされます。
2008年に発表されたシガー・ロスのアルバム『残響』の、M-1「Gobbledigook」
における躍動と開放感、そして生命力に溢れた「3分間ポップ」にも驚かされたの
ですが、この曲はそれ以上の衝撃的なナンバーと言えるでしょう。
それまで悲壮感と閉塞感に包まれていた彼の「見えない敵」から、少しずつ解き
放たれて何かが弾けたように明るく生気に漲った音を、次から次へ堂々と鳴らす
このアルバムは、シガー・ロスとは違った世界観を、そしてヨンシーの今の
リアルを届けてくれた作品です。これも傑作!だなぁ。
でも、このジャケットって一瞬ヨンシーの背中から、血が噴出したように
見えたのは私だけ?
3曲目以降は、明日に続きます・・・。
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