3~4月のNew Discから 第二夜





【今日の5曲】 ~テーマ『New Disc特集(2010年3月~4月)②』~
1.イッツ・ワーキング/MGMT・・・Congratulations
2.ゴー・ドゥー/ヨンシー・・・Go
3.ノー・ティアーズ・ノー・クライ/ポール・ウェラー・・・Wake Up The Nation
4.アメリカン・トゥログロダイト/デヴィッド・バーン・・・Here Lies Love
今年3月~4月に発表された「OASI-Z注目のアルバム」第二夜です。

3曲目は“モッド・ファーザー”ポール・ウェラー師匠の、2年ぶりになるソロ
10作目『ウェイク・アップ・ザ・ネイション』から「ノー・ティアーズ・ノー・クライ」です。
ポール・ウェラーが50歳の時に発表した前作『22ドリームス』は、フォーキーで
ポップ、そして実験的な曲も有り、バラエティに富んだ夢のような21曲を届けて
くれました。(僕らの夢を1つ加えて22ドリームス!)
そして「2歳」年を重ねた今作は、前作以上に元気一杯「ロックン・ロール」して
います。
加齢により「保守的」に「大人の音楽」に向かうのではなく、まるで20代の頃に
戻ったような、若々しい躍動感に満ち溢れた、目の覚める短いナンバーが
目白押しです。
何せタイトルが『Wake Up The Nation』ですからね~。
オープニング・ナンバーの「Moonshine」から「力一杯のエネルギー」が迸っており、
「師匠」のアラフィー・パワーがいきなり炸裂。
ザ・ジャムっぽい曲も有れば(ブルース・フォクストンが2曲ベースを弾いている)、
M-6「In Amsterdam」のキーボードはスタイル・カウンシルを想起させてくれる。
エルヴィス・コステロの『百福』もそうでしたが、50歳過ぎても昔ながらの
ロックン・ロールを演って健在ぶりをアピールしてくれると嬉しいですね。
こういう先輩が居ると、ホント励みになります。
こういう風にカッコよく、歳をとりたいものですね~。

4曲目は、取り上げた5枚のアルバムの中では異色のナンバー、
デヴィッド・バーンとファットボーイ・スリムのコラボによるアルバム
『ヒア・ライズ・ラヴ』から、バーンの曲で「アメリカン・トゥログロダイト」です。
「誰や?このオバハン?」と言う感じですが、この女性はフィリピンの元大統領で
あるマルコス大統領の夫人イメルダ・マルコスです。
意地悪そーな顔してますなぁ(笑)。
このイメルダさんの「波乱万丈の人生」をテーマにしたダンス・アルバムで、
彼女が実際に発した言葉を、歌詞に用いて作られました。
ゲスト陣が実に豪華で、Florence Welch (Florence + The Machine)、
Tori Amos、Cyndi Lauper、Kate Pierson(B52's)、St. Vincentなど。
特に、B52'sのケイト・ピアソンの歌声は、めちゃめちゃ弾けてます。
2枚組のオムニバス・アルバムですが、通して聴いても飽きさせない内容は、
トーキング・ヘッズとファットボーイ・スリムという、ダンス・ミュージックにおける
最高のサウンド・プロダクションが作り上げた「職人の技」と言えるでしょう。
5曲目は明日をお楽しみに・・・。
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