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OASI-Z

Author:OASI-Z
札幌市出身で現在新潟市在住のOASI-Z(オアシーズ)です。
10歳の時に兄の影響で洋楽に目覚めたものの、80年代後半から急にロックがつまらなくなり、「競馬必勝法」の研究に没頭するようになる。その間、約15年以上のブランクがあったものの、2006年頃から空白を取り戻すかのように、洋楽を聴き始め今日に至っております。
音楽以外では、競馬を含むスポーツ鑑賞。サッカーJ1、アルビレックス新潟の熱心じゃない サポーターとしても活動中。

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OASI-Zが選ぶ10枚の名盤④ XTC『ブラック・シー』

Black Sea

OASI-Zが不定期にお送りする「10枚の名盤」シリーズ。4枚目の今回は
1980年に発表されたXTCの4thアルバム『ブラック・シー』です。

このアルバムを初めて聴いた時の衝撃は、未だに忘れられません。

NHK-FM、渋谷陽一の「サウンド・ストリート」の新譜紹介で、「Sgt. Rock」
がオンエアされたのですが、渋谷氏の放送スタイルとして番組の1曲目は
曲名もアーティスト名もインフォメーション無しで、いきなり曲をかける為に、
その曲が終わるまで、誰の?どのバンドの?なんという曲か?不明なまま、
聴く事になります。

ただ、非常にポップなメロディでありながらも、適度にアヴァンギャルド。
様々なアイデアを詰め込んだ、実に私好みの「ひねくれポップ」だった
事が、私を引き付けたのです。

1曲目が終わって「XTCのニュー・アルバム」という事が解ったのですが、
名前は知っていても、XTCの過去のアルバムを当時は未聴でしたので(汗)
XTCに対するイメージは正直、何もわかないまま2曲目以降を聴きました。

そして2曲目に「Respectable Street」が流れた時には

「これだよ!俺の聴きたかったロックは!!」

と意味も無く叫んでしまいました(笑)。

続く3曲目「Towers Of London」、4曲目「Living Through Another Cuba」
終わる頃には「明日、レコード屋に行って買ってこよう」と決意したのです。

30年たった今でも、その時の事を鮮明に思い出すことが出来るのは、
それだけこのアルバムの初期衝動、インパクトが強かったという事に
他なりません。


1980年代初頭、こよなく愛したプログレが衰退。替わって登場したパンク
には今一つ馴染めず、お気に入りだった10.ccも分裂。
話題のテクノ・ポップもミニマルなサウンドが魅力的で、興味をそそられた
のですが、それほどのめり込む事は出来ず。
かろうじてポリストーキング・ヘッズギャング・オブ・フォー等のギターが
メインだったり、パンク・パンクしてないバンドに関心を寄せるだけでした。

そんな、ロックに対する個人的閉塞感を一気に、払拭してくれたのがXTC
『ブラック・シー』だったのです。

ビートルズ10.ccに通じるメロディ・ラインを持ちながら、ゲート・エコー
処理された「カン高い」音のドラムと、ギャング・オブ・フォーばりのハード・
エッジなカッティングギターが、単なるポップ・アルバムには留まらない
「新しい時代のロック」を印象づけました。

正に、このアルバムは私が当時求めていた音楽の要素を、全て内包して
いたと言えるのですが、それは「パンク」という新しい波があったからこそ、
このような新しいサウンドが登場したとも言えるのです。

実際、私自身もニュー・ウェーヴを経験した事でパンク・ロックもテクノ・ポップ
も、聴けるようになったのですから・・・。

このアルバムで当時話題に上がったのが、ドラムの音。今の時代でこそ、
デジタル・エコーで同様の効果を出せるようになったようですが、あの当時は
本当に、画期的な音だったのです。

これは当時、新進気鋭のプロデューサーであったスティーヴ・リリィホワイトと、
エンジニアのヒュー・パジャムの力によるものが大きく、二人はこのアルバムの
少し前に発表された『ピーター・ガブリエルⅢ』でも、ノイジーなスネア・ドラムを
聴かせてくれています。

因みにスティーヴ・リリィホワイトは、この後U2の「WAR」ビッグ・カントリーの
「The Crossing」
といったアルバムでもプロデュースを担当し、ゲート・エコー
処理されたラウドで痛快なドラム音で、一躍トップ・プロデューサーの仲間
入りを果たす事になります。

更に、XTCの音楽が魅力的である理由としては、アンディ・パートリッジ
コリン・ムールディングという、二人のソング・ライターが居る事でしょう。

1st~2ndアルバムの頃は、キーボードのバリー・アンドリュースの個性が強く
コリンの存在は、それほど目立つものではなかったのですが、バリーが脱退した
3rdアルバム『Drums And Wires』に収録された「Making Plans For Nigel」や、
アコースティックな名曲「Ten Feet Tall」、シングル「Life Begins At The Hop」
といった曲で、コリンの存在が大きくクローズ・アップされたのです。

「ひねりの効いた実験的ポップ」のアンディと、「英国伝統の正統派ポップ」
コリンの二人が作り出す音楽が、見事なバランス感覚を保ちながら、XTC
サウンドの頂点を極めた作品が、この『ブラック・シー』だったと言えます。
二人が偉大なる「レノン=マッカートニー」と比較されるのも、納得できる
というものです。

当時のXTCはエネルギッシュなライヴにも定評があり、このアルバムの事を
アンディは「ライヴの様子を、スナップ・ショットで撮ったようなもの」と語って
います。


当時のライヴ音源。Living Through Another Cuba~Generals And Majorsの
メドレーはレコードの順番とは逆ですが、この疾走感と盛り上がりはハンパねぇ


この2曲メドレーのライヴ・ヴァージョンは、リンク先のMASAさんのブログでも
紹介されておりますが、このアナログ盤とCDでしか聴けません。

XTC LiveMore


しかし音楽的なピークを次作の『English Settlement』で迎えた後、アンディ
の体調不良を理由に、XTCはライヴ活動を停止してしまいます。

そういう意味でも、バンドとして最も脂が乗っていた時期に発表されたのが、
この『ブラック・シー』であり、スティーヴ・リリィホワイトとヒュー・パジャムが
加工を加えた事で、奇跡的なケミストリーを生み出した傑作と言えるでしょう。


因みにこの『ブラック・シー』、個人的には「80年代のベスト・アルバム」
燦然と輝く作品です。捨て曲など、あろう筈がないっ!。

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THEME:洋楽ロック | GENRE:音楽 |

COMMENT

どうも〜♪

いやぁ、自分はこれ、後追いでCDでしたけど、それでも、冒頭のリスペクタブル・ストリートのカッティングにはしびれましたね♪

あとはタワー・オブ・ロンドンにも…うふ♪

でも、そのCD、確かレコでいうA面とB面の間にボーナス曲を入れてるっていう代物で…ふぅ

俺も尖った感じが大好きです。
一番好きなのは、Oranges & Lemonsですが、コレも外せませんね。
Living Through Another Cubaのユニークなメロディーはハマりますね。

へどろんさん、こんばんは~

レコードのプチプチ音から、引っ掻きギターに、エコーのかかったドラム。
「Respectable Street」のイントロだけで、私も鳥肌が立ちました~(笑)

XTCはアルバム未収録曲にも佳曲が多いので、ボートラは確かに嬉しいのですが、何もそんな「ど真ん中」に入れなくても。
まさに「ドイヒー」ですね(笑)。

曲順でアルバムのイメージが大きく変わりますから、本人たちが聴いたら「大激怒!」でしょうね~。

コメント、ありがとうございました。

ryoさん、こんばんは~

実はワタシ、曲としては『Oranges & Lemons』収録の「The Mayor of Simpleton」が一番好きなんです。

因みに二番が『Drums and Wires』収録の「Ten Feet Tall」、三番が『English Settlement』収録の「Knuckle Down」で、このアルバムの収録曲はBest3に入っていないという・・・(汗)。

「Living Through Another Cuba」は、ファンキーなダブ・ナンバー。これも当時は斬新でした。トーキング・ヘッズと比較されたりして。
とにかく、最後の「バッッッ!・・・」がたまりません(笑)。

コメント、ありがとうございました。

XTCサイコ~^^

こんばんは~。
ワタシもこのアルバムを最初に聴いたのは「サウンドストリート」ですよ~^^。

その前から輸入盤屋さんで緑色の袋に入った初回版を行くたびに見かけて「どんなアルバムなんだろ?』と気になってはいたのですが、「サウンドストリート」で実際に曲を聴いて次の日あたりにはもう買いに行ってました(笑)。

そこから過去のアルバムも遡って買いましたね。それ以来すっかりファンです。
80年代のUKニュー・ウェーヴと言えば、ワタシにとってはXTCですね。

MASAさん、こんばんは~

おぉ、MASAさんも「サウンドストリート」で、このアルバムを知りましたか!
当時はインターネットはモチロン無し、貸しレコード屋も登場前(少なくとも、ワタシの住んでいた近くは)、必然的に新譜情報はラジオと音楽雑誌に頼るしか無かったですからね~。

ラジオで聴いて、気に入ったものを購入する。でも、いざ購入してみると「オンエアされた以外の曲はイマイチだった」なんて事も、ありましたね~(笑)。

ワタシもこのアルバム以降、過去のアルバムに遡って購入し、ロック離れしていた90年代以降もXTCとエルヴィス・コステロだけは、新譜が出れば必ず購入するという特別な存在でした。

コメント、ありがとうございました。

ようやくこれましたァ。コメントありがとうございます。XTCとコステロ、俺も近々書きたいと思います。ブラックシーいいチョイスですね。

ロック仙人TFさん、こんばんは~。

XTCは二人のソングライターが居た事が、とても大きかった気がします。
職人気質の偏執的なロックを、期待を裏切ることなく作り続けてくれたのが、嬉しかったですね。

ロック仙人TFさんのXTCとコステロのエントリーも、楽しみにしています。

コメント、ありがとうございました。

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